「春や昔」CDブック出版記念イベント報告
(俳句/正岡子規 歌詞構成・作詞作曲/新井満)
CDブック「春や昔-正岡子規のふるさとシンフォニー-」
出版記念トーク&コンサート(報告)
平日の夜にもかかわらず、会場は300人の観客の熱気に包まれました。
トークは新井満さんと竹田美喜・子規記念博物館長、金本房夫・松山市教育委員長の3人で行いました。
金本教育委員長が、正岡子規の俳句にメロディをつけるアイデアを出した張本人であることを名乗り、新井さんの楽曲制作に感謝を伝えました。さっそくCDブックが披露され、竹田館長が写真の美しさを紹介しました。
新井さんは楽曲制作に当たり多くの子規の文献を読む中で、世間に知らせるべき子規のイメージは横顔の写真ではなく、旅立ちの子規像こそふさわしいと訴えました。この像の方が、子規の持つ膨大なエネルギーを象徴しているということです。
新井さんからは、CDブックを松山のお土産や松山を離れて暮らす家族への贈り物としてみてはと提案がありました。
市民が歌う『春や昔』の動画が投影され、小学生や地域のサークルなど多くの人が楽しそうに歌う様子が紹介されました。
サプライズとしてCDブックに収録されている「あとがきに代える八つの断章」と「はじめに」の直筆原稿を松山市へ寄贈することが発表されました。最近では手書きの原稿は珍しくなってきているそうです。
コンサートでは序章と3つの歌唱と5つの朗読からなるCDブック「春や昔-正岡子規のふるさとシンフォニー-」が披露されました。
「帽子をかぶると歌手になる」という新井節はこの日も健在でした。
コンサート終了後、明屋書店主催によるCDブックの先行販売とサイン会が行われました。販売には長蛇の列ができ、新井さんは1時間以上かけて200冊のサインを書き上げました。